
こんにちは!namazuです!
いきなりですが皆さん。
水槽立ち上げを行う時に必要な物ってそもそも何が必要か知っていますか?
基本的には以下の物が必要になります。
・水槽
・フィルター
・照明
・底床
・Co2添加装置
などなど…
一般的にはこれぐらいの種類の器具がどうしても必要になってきます。
ということは、イニシャルコスト(初期費用)がかなり必要になってきますよね。
そこで今回は、イニシャルコストをどうすれば抑えられるか考えていきたいと思います。
この記事を読むことで、水槽立ち上げにかかるイニシャルコストを出来るだけ抑えることが可能になります。

出来る限りコストカットしていきましょう!!
結論:妥協できる器具は人それぞれ違う!
いきなりですが、妥協してもいい設備と妥協してはいけない設備は実は人によって違うんです!
それは何故かというと「アクアリウムの楽しみ方」が人それぞれ違うからです。
・水草水槽で綺麗な水景を作りたい
・生体をメインに飼育したい
大きく分けると、水草育成を優先したい人、生体を優先したい人がいると思います。
今回はそれぞれの目線に立って、妥協してもいい器具と妥協してはいけない器具についてお話していきたいと思います。

アクアリウムの楽しみ方は人それぞれ!
水草育成をメインで考えている人
「水草育成をメインでやっていきたい!」という方は以下の点に着目してみるのがオススメです。
妥協してもいい器具

まずは妥協してもいいと思う器具からご紹介!
1.水槽(透明度、フレームの有無)
まず水槽ですが、ガラスの色味に多少の違いはありますが、正直、初心者のうちはそこまで気になるレベルではないと個人的には思っています。
実際今もそこまで大きな差は感じていません。

初心者だと並べて比較しないと違いは分からないと思います
例を上げてみると、ADAというアクアリウム界隈で有名な老舗ブランドがあります。
このADAのガラスは透明度が非常に高いのですが、値段が非常に高いです。
私が初心者にオススメしている30cmキューブ水槽で価格を比較してみるとこんな感じです。
(ADA社以外はCharm本店の価格を参考にしています)
メーカー名 | 税込価格(2021年12月現在) |
ADA(アクアデザインアマノ) | \7,700 |
Aqullo | \2,180 |
コトブキ工芸 | \2,150 |
GEX | \1,980 |
なんと一般的な水槽と比べると、価格が3倍以上も高いんです。

初心者には痛すぎる出費…!
初心者のうちはガラス水槽の扱いに慣れていないので、ガラスを割ってしまうというリスクもあります。
せっかく買ったADAの水槽が欠けたり割れたりしたら、その時のショックは相当なものだと思います。
また一緒に使用する器具(照明やフィルター)によっては、水槽にフレームが無いと取り付けられないことがあったりします。
一緒に使おうと思っている器具が購入する水槽で使用出来るかどうか事前に確認しておきましょう。
「いきなりガラス水槽はちょっと怖い」という方は、アクリル水槽を購入するのも一つの手です。
アクリル水槽もクリアな製品が色々とあるので、検討してみてもいいかもしれませんね。
「水草がある程度綺麗に見えれば問題ない」という方であれば、水槽選びはある程度妥協できる所かと思います。
2.フィルター
水槽内に設置するフィルターですが、これもある程度妥協出来ると思います。
水槽内で飼育する生体数にもよりますが、生体数が少なければ少ないほど水槽内の水は汚れにくくなります。
「水草メインだけど、生体数もそれなりに多くしたい」という方の場合は、フィルターを妥協してはいけません。
生体数が多いのにフィルターの性能が低くてろ過能力が足りないと、生体に影響が出てきますので、絶対に妥協しないで下さい。
「生体数にこだわりはないから、生体は少なくても大丈夫!」という方であれば、フィルターは最低限の性能さえあれば基本的には問題ないと思います。

生体の数に応じたフィルターを選びましょう!
妥協してはいけない器具

では妥協してはいけない器具について説明していきます
1.水槽(水槽のサイズ)
水槽のサイズは絶対妥協しないほうが良いです。
何故かというとレイアウトを作る時に制限がかかってしまうからです。
水槽内の空間が狭いと自分の思うようにレイアウト出来ないことがかなりあります。
namazuも実際に同じ体験をしています。
「大きい水槽にしておけばよかった…」と後悔しました。

水槽を置くスペースが有るなら妥協しない方がいいです
別の記事でも書きましたが、個人的には30cmキューブ以上の水槽を推奨しています。
2.照明器具
照明器具は水草メインの水槽においては非常に大切な設備の一つです。
何故かと言うと植物は光合成を行うからです。
皆さん子供の頃に理科で光合成については習ったかと思いますが、光合成に必要な要素って覚えていますか?
必要な要素のうちの一つが「光」です。
水草がメインということは、水草が元気に光合成する出来るぐらいの光量が必要です。
つまり水草が光合成を行うのに必要な要素の一つである「光」は必須だということです。

光がないと大体の水草は枯れちゃいます…
ちなみに照明器具は色々と種類がありますが、初心者へのオススメは水草育成用のLED照明です。
・消費電力が小さく、寿命が長い
・種類が豊富
・価格も安価な物が多い
照明器具購入の際に注意していただきたいのですが、必ず「水草育成可能」とパッケージに記載されている物を購入してください。
陰性水草と言われる水草の成長に光をあまり必要としない水草であれば多少は育成出来ると思います。
ですが一般的な水草は元気に育成出来ないと思ったほうが良いと思います。
3.底床
底床とは、水槽の底に敷く、砂利などのことです。
底床は水草育成において大事な要素の一つです。
ちなみにnamazuは過去に底床選びを失敗した経験があります。
最初はどれを参考にしたらいいのか分かりませんでした。
砂利で水草育成をしよう!みたいな動画を見て「とりあえずこれを真似しよう!」と思ってやってみました。
ですが、水草の植栽は難しいし、砂利の大きさが良くないのかすぐに抜けるし、肥料はわざわざ添加しないといけませんでした…。
「初心者にはいきなり砂利での水草育成は難しいなぁ」と感じました。

砂利だけは初心者にはオススメしません…
そこで私がおすすめしたい底床はソイルです!
・水草育成に栄養素が含まれた土を焼き固めた物
・砂利に比べ、水草の植栽が容易
・栄養系ソイルは立ち上げ初期の肥料添加が不要
・水草が好む弱酸性の水質になる物が多い
ソイルだと予め栄養素が含まれているので、立ち上げからしばらくは肥料の添加が不要です。
またソイルのほとんどが弱酸性に傾く性質のものが多いので、弱酸性を好む水草にはもってこいの底床です。

ソイルにも色々種類があるので性質などチェックしてから購入しましょう!
4.CO2添加装置
CO2添加装置も非常に大事な役割を担っています。
照明器具のところでも少しお話しましたが、水草の光合成に必要な要素のうちの一つがこのCO2(二酸化炭素)です。
生体が呼吸をする時に排出するCo2でも水草は確かに光合成をしますが、水草をイキイキと育てて光合成させるためにはCo2を添加させるのが一番です。
CO2添加装置には発酵式や強制添加式や化学反応式など色々ありますので、それぞれのメリット・デメリットを簡単に書いておきます。
- 初期費用が安い
- ランニングコストが安い
- 自作しなければならない
- いつまでCo2が発生するか予想しにくい
- 安定してCo2を添加出来る
- Co2添加に必要な物が揃った
フルセットが販売されている - Co2の残り使用期間が
ある程度予測出来る
- 初期費用が高い
- Co2ボンベの交換が大変
- ランニングコストが高い
- ランニングコストがとにかく安い
- ボンベ自体の見た目が
スタイリッシュでオシャレ - 安定してCo2を添加出来る
- 初期費用が高い
- Co2が無くなる度に、重曹とクエン酸を入れなければいけない
- ボンベが大きいので、設置場所が限られる
- 化学反応後のこびりついた結晶を取り除くメンテナンスが必要
個人的にですが、初心者にオススメなのは強制添加式or化学反応式です。
発酵式だと初期費用は圧倒的に安いですが、炭酸の入っていたペットボトルを使って自作する必要があります。(私はこれが面倒なので断念しました)
「自作でもいいから安いのが一番!」っていう方には発酵式をオススメします。
化学反応式は強制添加式と同じほどの初期コストがかかりますが、ランニングコストが安いのがメリットです。
個人的には化学反応式をオススメしたいところなのですが、化学反応式をオススメ出来るのはアクアリウムを今後ずっと続けていくという覚悟がある方に限ります。
アクアリウム初心者の方で「とりあえずCo2添加を試しに始めてみたい」という方には強制添加式をオススメしたいです。
強制添加式は小型のボンベなので設置スペースもあまり取りません。
Co2添加量にもよりますが小型のボンベ1本で小型の水槽であればおおよそ1ヶ月程度は使用可能です。
またCo2スターターセットもcharmなどから販売されており、設置動画などもYoutube上にいくつかあります。
私自身もYoutube動画や設置記事などを見ながら設置が出来たので、初心者の方でも設置可能だと思います。
生体飼育をメインに考えている人
「生体を何よりも一番輝かせたい!」という方は以下の点に着目してみるのがオススメです。
妥協してもいい器具

まずは妥協してもいいと思う器具からご紹介!
1.水槽(フレームの有無、ガラスの色味)
水草を優先させたい人と同様ですが、水槽のフレームやガラスの色味などは妥協してもいいと思っています。(個人的にはそこまで大きな影響があると思っていません)
「生体本来の美しさを鑑賞したい」という気持ちも分かりますが生体や水草への悪影響などは一切ないので、私の場合は特に気にしていません。

初心者のうちはガラスの違いはあまり気にならないと思います
2.照明器具
照明器具ですが、個人的には生体たちが綺麗に見えていればどんな照明でも構わないと思っています。(当然強い光がNGな生体の場合は避けますが)
水草育成用でないものであれば更に安価で購入できますので、水槽の大きさにあった物を購入すれば特に問題は有りません。

生体の生活サイクルの基準にさえなっていればいいと思います
妥協してはいけない器具
1.底床
そこまで高い物ではないので、妥協しない方が良いと思います。
一般的に販売されているソイルには弱酸性の水質になるソイルが多いです。
飼育する生体が弱アルカリ性を好む場合など、弱酸性以外の水質を好む場合はソイルの使用を避けなければならない場合があります。
また低層付近を泳ぐ生体を飼育する場合などは、底床付近を泳ぐ生体に合わせて底床の配慮をしてあげたほうが生体たちが喜びます。(主にコリドラスやドジョウなどですね)

生体に合った底床選びをしましょう!
2.水槽(水槽のサイズ)
水草を優先させたい人と同様ですがサイズはゆったりと余裕をもった水槽を購入することをオススメします。
生体がストレスを感じないぐらい自由に泳ぎ回れるぐらいのスペースがどうしても必要になります。
たくさんの生体を飼育したい方や体が大きめの生体を飼育されたい方は、遊泳スペースに余裕が出来るぐらいの大きさの水槽を選ぶと良いと思います。

生体が増える可能性も考慮して大きめの水槽を選ぶのがオススメです!
3.フィルター
フィルター選びで個人的に指標としているのは、使う水槽よりもワンランク上の水槽に適合したフィルターです。
これが自分の中での重要な指標です。
namazuも最初は30cmキューブ水槽に適合したフィルターを使っていました。
頻繁にメンテナンスを行っていればそれで問題ありませんが、なかなか出来ないのが現実です。
生体から排出される排泄物によって水が汚れるスピードも早くなるので、必然的に適合水槽よりも上のランクのフィルターが必要になるってことです。
そこでnamazuがオススメするフィルターは外部フィルターです。
ちなみに外部フィルターというのは、水槽の外に設置した容器でろ過をやっちゃおう!っていうフィルターのことです。
この外部フィルターを使用すると何が良いのかというと、他のフィルターに比べてろ過容量がかなり多くなります。
ろ過を行ってくれるバクテリアが定着する場所が多くなるため、ろ過能力が他のフィルターに比べてかなり上がります。
またろ過に使うろ材を自由にカスタマイズも可能です。

アクアリウムにおいてろ過能力の高さはとても重要です!
どちらの場合でも持っておきたい物

次の物は必ず買っておいて欲しい商品です!!
魚病薬の常備
魚病薬というのは、魚用の薬のことです。
どちらの場合もそうですが、生体は絶対に病気にかかるものだと思って飼育をして欲しいです。
初心者の方は魚病薬を常備していない方がかなり多いのではないかなと思います。
namazuも最初は魚病薬なんて何一つ持っていませんでした。
ですが実際に魚が病気になった時に手元に薬がなかったせいで、すぐに対処が出来なかったことがありました。
それ以来は魚病薬を常備するようにしています。
初心者のうちは生体達の病気にすぐに気付くことが困難だと思います。
毎日生体を観察していても、案外病気にはすぐ気が付けません。
過去に同じような経験のある方であれば素早い判断が出来ると思いますが、経験や知識のない初心者では間違いなく初動が遅れます。
このためにも魚病薬を常備しておくことが大切です。

魚病薬は度々お世話になってます
魚病薬を常備しておくかしておかないかで、一つの命が救えるか救えないかが変わるのですから。
もちろん、買っても使わない可能性もなくはありません。
ですがアクアリウムを続けていく以上は生体の病気は一度は必ず通る道だと思いますので、購入してきっと後悔はしませんよ。

アクアリストのお守り的な存在です
namazuが実際に使っている器具
さて、これまで長々と語ってきました。
「結局namazuって何使ってんの…?」と気になってくれた人が少しでもいるだろう(是非いてほしい)と思ったので、現在使用している器具について公開します。
是非参考にしてみて下さい。
フィルター:エーハイム クラシックフィルター 2213
照明:Chihiros WRGBⅡ 30
底床:JUN プラチナソイル パウダー 3L
CO2添加:化学反応式 PRO-D701S
以上の設備で30cmキューブ水槽を管理しています。
ちなみに魚病薬は観パラDとグリーンFゴールドリキッドとメチレンブルーを持っています。
よろしければ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
水槽立ち上げって、イニシャルコストが結構かかりますよね?
しかもそれに加えてランニングコストもかかってくるので結構大変です。
この記事によって、妥協してもいい器具、妥協してはいけない器具が分かっていただけていれば幸いです。
メンテナンス用品編もありますので、気になる方はそちらもご覧ください!
コメント